泰巖宗安記
織田信長に魅せられた管理人が、信長に関するあらゆるものを(女性史を中心に)紹介して行きます。
弟よ
第11回
稲生原の戦いで敗れた、信行(信勝)は末盛城に留まり、御袋様が清洲城へお詫びしに行くところから始まる。映像でこの場面が見られるのは、なかなか新鮮であった。
公記によると、赦免が決まってから勘十郎、勝家、都々木と三人にて清洲へ行った事になっている。

信長と信行(信勝)の兄弟確執は、桶狭間の戦い前の見せ場ではあるが、このドラマでは、小さい頃から仲が悪かったとの伏線を、第一回から描かれている。

場面は急に、帰蝶が美濃攻めを進言し、信長が簡単に一蹴する。
それに怒った帰蝶が、部屋に帰るなり物を投げつけ、散らかした様を見て

「掃除いたせ」
と、キレイ好きだった事を描かれて好感が持てる。
その次のカットは、予想通り生駒の女「しの」のもとへ(笑

どうやって、口説き落としたかはスルーで、いきなり抱きついて、押し倒すというもので、いささか拍子抜けした。

有名な信行(信勝)殺害シーンは、フロイス日本史にそって描かれている。
刺した後信行(信勝)に向かって
「いつか殺すと申したのを、忘れたのかぁ」と一喝するのは、緒形直人にしては、迫力があった。

最後に、この年信忠が生まれた弘治三年なので、赤ちゃんが持ち上げられ、しのがあやすシーンで終わる。

信長紀行 スペインバスク地方
骨肉の争い
第十回
桐野様の歴読誌連載まっただなかの回。
原作のない、田向氏のオリジナルの大河だが、公記とフロイス日本史を出典とされてるようだ。
道三亡き後、仏間に篭る帰蝶を諭す信長が鷹狩りに出かける。
行く先は、予想通り生駒屋敷(笑
それを見越して、お共していた池田恒興がここに来ると思ってましたと。
そこへ、高木美保演じる生駒女である、しのがお茶を持って登場。
夫が、道三へ味方し討ち死にした為、引き取ったと、生駒家宗談。
信長は、いつか仇をとる。と、しのへ宣言する。
この辺りは、武功夜話を引用している。調度、武功ブームまっただなかの平成4年ならではで、懐かしい映像である。
題でもある、骨肉の争いとは、弟信勝(ドラマでは信行)との確執を描く。
信時の死を、それぞれ相手方が、後で糸を引いていると疑心暗鬼に陥って行く過程が描かれてるが、
フィクションである、空想の人物加納隋天と信長母るいとの不倫がややこしくドラマに入ってくる。
はっきり言って要らないと思うのだが、場面は突如稲生原の戦いが始まる。
公記首巻の見せ場、また信長の戦いとしての見せ場、大音声もなし、林美作を討ち取るもなし、いささか拍子抜けで終わるのは残念な回である。
そして、信長母るいが清洲城へお詫びに訪れる所で、ここまでに
アテブレーべ、オブリガード。

信長紀行 西の京都とザビエル神父 山口市
道三敗死
第9回
当時も、そう言うクレームがあったらしいが、この大河画面が暗いんですよね。
マイビデオは、テープが悪かったので、寝室のシーンなんかは全く見えない(笑
先日、独眼竜政宗のDVDを借りて見たが、画像は鮮やかだった。
時代劇チャンネルに、翔ぶが如くが放映されていたらしいが、DVDも初めのうんちくや、風土記も省略されてる様なので、当時残しといて良かったと思っている。

慈海こと、後のロレンソ(稲川淳二)が、キリシタンになった経緯が挿入されてる。
自慢のひげを剃ってのロレンソ役。後にも、有名なシーンで出てくる。

喜六郎が、矢に当たり叔父信次が出奔し、信長が駈け付けたところから始まる。
供も連れず一人で行動した事を、信長が責めるのは公記どおり。
さて、道三役の芦田伸介。この方が、常在寺本の画像に容貌が一番似ているのは?
個人的には、道三役を色々見てきたが一番似合ってるように思うが、どうしょうか。
ひ弱そうな義龍(広岡瞬)が、弟二人を切り、道三その知らせが入る。
そして、その知らせが信長のもとにも知らされ、そして帰蝶も知る事になる。
寝所に戻った信長は、義龍の出生について帰蝶に暴露するのだが、
帰蝶は、聞かれる前に、守護土岐氏の女から奪い取ったと言ってしまう。
「我が父は、我が父は」と泣きながら、信長に道三の正当性を訴える帰蝶はなかなかの見せ場。

そして長良川での討ち死にシーンがあり、信長は間に合わなかったのであるが、そのシーンにおいて、有名な譲り渡し状からの引用の芦田伸介の語りは、秀逸だった。
ただ、と云うか鼻を削ぐ事はなかった。

信長風土記 もうひとりの父道三 岐阜市
鬼の栖
何の脈絡もなく、平成4年大河ドラマ信長を見なおして見た。
もう、あれから十四年前になるんですね(遠い目)
大河ドラマから、その年のブ−ムになるのが常だが、信長ブームはそれ以前からあった。
また、意外だが信長が、主役の大河はこれが初めて。
キャストは、信長にその当時の最年少であった緒形直人。
初め信長出演が決まった時、父緒形拳も演じた秀吉と思ったそうで、信長と決まった時「俺が?」と思ったそうだ。確かに当時、史上最弱の信長と言われたが、見直して見るとこれがなかなか。

一回からでは無いところが、許して頂いて(笑
第八回「鬼の栖」から
叔父信光が坂井孫三郎に殺された事に不信を抱いた、叔父信次と林道勝が清須城を訪れた所から始まる。この大河では、驚く事に信長が裏で手を引いて暗殺したという設定になっている。
その事に、信次は訝るが、空白となった那古野城代には林が任されることになった。

その頃、帰蝶の元に美濃の道三から、一通の書状が届く。いつもと違う気弱な内容に、帰蝶は不安がる。父道三と子義龍が実の親子ではない事を、夫信長には言えない帰蝶であった。
そして、稲葉山城内にて、とうとう義龍が道三に向かって実の父は土岐頼芸と宣言するのである。
そこで、道三がこの回の題でもある、義龍の心にも栖んだ鬼を見た思いがしたのである。
そして重要なシーン(笑 信長が鷹狩りの途中生駒屋敷に立ち寄るのである。
武功夜話で、散々叩かれた問題であるが、果たして信長が現江南市の生駒屋敷に通ったのは、可能なのだろうか?という問題は、さておき高木美保演じる「しの」こと生駒家宗の娘が、茶の接待をするのである。しかし、もう彼女には夫がいる身であった。帰城した信長は、寝所の帰蝶の元に行き、「そちの顔が見たかった」と分かり易いオチとなっている。

私の中では、生駒の娘と言えば、この高木美保さんが思い浮かぶ。
江南市にある生駒家宗娘の埋葬墓の横にある桜の木があるのだが
この高木さんがその当時名付けられた「吉乃桜」の説明板と共に並んで建っている。
いまだ桜の季節には、訪れた事は無いが一度満開の吉乃桜を見てみたいものです。