常滑城主水野監物家の新史料について

常滑城主水野監物家の新史料について

曹洞宗の地域的展開 鈴木泰山著 思文閣出版 平成5年8月

織田信長文書十通を収録している、本論考。写真入りでないのが惜しいのですが。
三年前ぐらいでしょうか、常滑の展覧会に行けなかったのが残念。

どれも、短文ではあるが、貴重な情報が残されてる。
(1)鯨一折到」 来候細々懇」 情別而悦入候」 猶参上之時」 可申候也」
正月十六日 信長(黒印)

(3)両種一荷天野」 到来候細々音」 信喜入候猶」 参上之時可」 申聞候也」
四月四日 信長 (黒印)

この天野と言うのは、天野酒の事である。河内国天野村金剛寺の坊舎で醸造し出した酒の事。
大坂住吉在陣中なので、取り寄せるには容易だった事でしょう。
現在でも販売されていて、結構高価なものである。信長が酒を飲まないとフロイスの記述にあるので、下戸であると言われているが、下戸の上司に酒を贈るものでしょうか。(私は、下戸とは思ってませんが)

(5)爪一折到」 来候遠路懇」 志悦入候猶」 参上之時可」 申候也」
五月廿四日 信長黒印

爪とあるが、瓜の書き間違いではない。爪と言うのは、つまり蟹の足の事。
知多が本知の水野が、知多郡南部産の蟹を取り寄せ、信長に献じた事が知られる。筆者は、酒を嗜む食通の珍重して止まぬものであると論考されてる。一度、知多産の蟹を食べてみたいものです。

(8)海鼠腸二桶」 鯛十到来候 節々音信喜」 入候猶参上之」 時可申候也」
十月廿六日 信長黒印

海鼠腸(このわた)は、なまこの腸を塩辛にしたものと鯛は、共に今日においても知多の名産で、これも二つとも高級高価なもの。また、海鼠腸は江戸時代中期のものまでしか、知られていなかったので、現在最古の史料となると言う。

(9)為音信赤」 貝一折到来」 毎々懇情喜」 入候猶長谷河」 矢部可申候也」
十二月十六日 黒印(署名なし)

赤貝も、南知多の特産で、赤貝のぬき身を干物にしたものを小箱に入れて現在でも売り出してる。

一度、天野酒を持ち込んで、知多郡へ蟹を食べに行きたいものです(笑
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